何でもやってみる(SXSW、ハッカソンなど)

この記事は、情報系を勉強する女子大生 Advent Calendar 2017 - Qiitaの4日目の記事として書かれました。 

このアドベントカレンダーの記事で既にハッカソンGoogle STEPなど色々なイベント・プログラムが紹介されていますが、(自分には無理かも...自信がない...)と思っている人もいるのではないでしょうか。

  • 授業で言われたことをやっているだけで、自分で何か新しいことに取り組むなどはしていない
  • 自分に何かすごいことができるとは思えないし、イベントに参加したりコンテストに出たりする自信がない

私も昔はこうでした。でも勿体無いです!!!


そこでこの記事では、情報系でもなく自信や積極性もなかった私が、ちょっと頑張って参加してみたハッカソンから紆余曲折を得てアメリカの展示会で展示したり自分なりに勉強するようになったりした経験を踏まえて、何でも積極的に参加してみること(+参加したからにはちゃんと頑張ること)を全力でオススメしたいと思います。

 

ハッカソンに参加してみた


工学部機械工学科に進学したものの全くものづくりの経験がなかった私は、周りに遅れを取っていることに危機感を覚えました。しかしロボコン参加者や高専生の集うゴリゴリの経験者コミュニティの中に突っ込んでいくほどの勇気はなく、焦る気持ちをただ抱えていました。

 

そんなときたまたま初心者歓迎の女子向けハッカソン東京大学 Teatime Hackathon - ホーム | Facebookを見つけ、なけなしの勇気を出して応募してみました。文系の参加者もいました。


例年Androidアプリを作るハッカソンらしいのですが、私が参加した年は電子工作のハッカソンで、猫背になったら猫になるデバイスNeko Electro - improve Your Postureを作りました。

チームメイトは全員初心者で、ArduinoのLチカから始め、メンターさんがついてくれましたがそれでも完成度は「ギリギリ動くくらい」。それでもたくさん得るものがありました。Sony Mobile賞もいただけました。

 

よかったこと
  • 強いメンター陣(情報系、電気系の人が多かった)と知り合えた
  • ものづくりの経験ができた&楽しさを知った
  • 次のイベントを紹介してもらえた

 

*SXSWへ


上述のハッカソンで、次のイベントとしてSXSW(サウスバイ・サウスウエスト)Trade Show(アメリカテキサス州で開かれる技術系展示イベント)に大学の産学協創推進本部が派遣してくれるプロジェクトhttp://todaitotexas.com/を紹介してもらい、ハッカソンで開発したNeko Electroで応募してみました。

きっと周りは経験者ばかりだろうからとダメ元で出したのです(同じハッカソンに出ていた他のチームはどこも応募していなかったそうですし無謀なチャレンジだったと思います)が、審査の結果奨励賞をもらい、開発サポートをしていただけることになりました。開発を続ける中で、パルコさんからの支援でSXSWに行けることになりました...!

ダメ元でも出してみるって大事だなと思いました。

開発過程で
  • 同じくSXSWに参加する他チームの人や、お世話になった技術系施設のスタッフさんが優秀で、刺激になった
  • ハッカソンの時はメンターさんが教えてくれる通りにやっていただけだったので、正直原理を理解していなかったが、メンターさんがサポートしてくれるのはハッカソンの時まで。SXSW準備の時は自分たちで考えて開発を進めなくてはならず、かなり時間を費やした(でもハードウェアのプロジェクトをやると幅広い勉強になるのでオススメです…!)
  • 重大な気づきを得た。3D設計・回路設計・コーディングをする中で、機械工学科なのに回路設計・コーディングの方が好き、と気づいてしまった
SXSWへ行って
  • 各国の技術系の会社の人や現地の人からリアクションをもらえた(体験して楽しんでくれる、改善案をくれる、ビジネスプランの質問をされるetc...実現には至らなかったものの、私が大好きなアイドルグループとのコラボを提案された時は舞い上がった
  • 英語での展示は大変だったがとても良い経験になった
  • 10個ほどデバイスを作ったのに、空の旅に耐えきれず数個壊れたため、現地でもデバッグ作業に追われた。睡眠時間が減った
  • 一緒に行った別チームが学生部門で優勝していた(すごい)
  • 現地のテレビ番組に取材された

 

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Google STEP

SXSWに一緒に行った人に紹介してもらって参加しました。
Google STEPについての詳細は、STEP同期のももちさんの記事Google STEP体験記 - momologueを読んでください。 

前半の授業

コンピューターサイエンスの超基礎を学べる授業は、情報系でない私にとってはありがたかったです。コンピューターサイエンスを学ぶ女子大生の知り合いができたことも良かったですし(大学では8〜9割が男子なので「コンピュータサイエンスを学ぶ女子大生」どころか「女子大生」の知り合いが全然できない)、参加者に強者がいて刺激を受けました。

後半のインターン

プロジェクトをやらせてもらえて、コードレビューしていただけて、勉強のアドバイスもしていただけて、社食も美味しくてとても恵まれた環境でした。

不安でしたが、自分でプロジェクト関連の勉強をしたりメンターさんと実装方法について話したりするのが楽しくて、コンピューターサイエンスに惹かれる気持ちを確かめられたことも大きな収穫でした。

インターンのための準備

コーディング面接を通過することがインターン参加の条件だったので、

  • コーディング面接対策の本を読む
  • 競技プログラミングの問題を題材に、人に自分のプログラムを説明するイメージトレーニングをする

などで準備をしました。前半の授業の復習もしました。(面接の内容は秘密です。)

 

正直、前半の授業ではできない方だったので受からないと思っていたのですが、頑張りどきだと思って勉強して良かったです。

 

↓有名なコーディング面接対策本を読みました

 

*情報系じゃないこととの関連

  • 情報系じゃない私が情報系界隈に片足を突っ込めているのは、積極的にいろいろ参加したからだと思っています。ハッカソンに参加していなかったら、メンターさんやSXSWの参加者と知り合っていないですし、そうしたらGoogle STEPにも応募せず一人悶々とコンピューターサイエンスに対する気持ちを諦めていたかもしれません(これはちょっと言い過ぎですが)。
  • もちろん完全に一人で勉強することも可能かもしれません。しかし、参加したイベントで知り合いになった強い人に質問できる・新しいイベントを紹介してもらえる・将来情報系に進む可能性についての相談に乗ってもらえる、、、などのメリットは馬鹿にできないと思います。
  • SXSWに行けたのはかなり運の要素が大きいですが、行けなかったとしても応募して損することはなかったですし、失敗してもいいから何でもやってみるのがやっぱり大事だと思います。
  • 情報系でない私はこれから、イベント以外にも情報系の学科の授業をとったりプロジェクトをやってみたりと、積極的に手を伸ばしてみようと思っています。

将来やりたいことがはっきりしていてそれに向かって一直線、というならそれで良いかもしれないですが、自分の本当に興味のあること、向いていることって色々試さないとわからないんじゃないでしょうか。そういう意味でも、何でも積極的に参加してみるの精神でやってみることをオススメしたいです。

これからはもっと積極的になろうと思ってもらえたら嬉しいです。